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スマートホームニュース#72 Gemini搭載のGoogle Home API登場、Arloがもたらす高齢者向け次世代スマートセキュリティとAqaraの多機能AIドアベル

更新日:5 日前

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Google Home APIにGeminiの知能を搭載


直感的で簡単なスマートホーム体験の実現

Google I/O 2025において、Googleはスマートホームの新時代を切り開くために、GeminiをGoogle Home APIsに統合したことを発表しました。ユーザーのニーズを理解し、適応し、反応する「真のスマートホーム」を作り上げるために、GeminiのAIが活用されます。これにより、スマートホーム体験はこれまで以上に簡単になります。


大規模なエコシステムの拡大

2024年に発表されたHome APIsに続き、現在では750万以上のデバイスが対応しており、開発者はこれらのデバイスにアクセスし、Google HomeのハブやMatterインフラを活用して、より高度なオートメーションを実現しています。これにより、家庭内のすべてのスマートデバイスが連携し、より統一感のある体験を提供します。


新しいパートナーシップと活用例

MatterとGoogle Homeのエコシステムの拡大に伴い、さまざまな企業が新たな製品を発表しました。


例えば:

  • First Alert

    • 煙探知器のコントロールをGoogle Homeアプリで可能にし、Nest Protectとのシームレスな接続を実現しています。

  • Yale

    • Google Homeアプリを利用して新しいMatter対応ロックの機能を強化し、使いやすさとセキュリティを向上させています。

  • Cync

    • ペットの快適さを確保するために、ユーザーが外出中でも照明とファンの設定を自動調整する新機能を導入しています。

  • iRobot

    • Google Homeの位置情報を基に、Roombaが自動で掃除を開始する機能を提供しています。

  • Motorola Moto Tag

    • タグのインタラクションを通じて、パーソナライズされたスマートホームルーチンを作成する機能を提供しています。

  • Tuya Smart

    • Matter対応のデバイスを簡単にセットアップし、Google Homeで直接制御できる新機能を導入しています。


これらのパートナーは、Google Home APIを使って、ユーザーエクスペリエンスをさらに向上させ、スマートホームの利便性を広げています。


Geminiによるカメラの革新

Google HomeアプリにおけるGeminiのAIを活用したカメラ機能が導入され、ユーザーは「子供たちの自転車が車道に出ていないか」など、自然な質問でも即座に関連するビデオクリップを確認できます。これにより、スマートカメラの使い勝手が大きく向上し、スマートホームにおけるセキュリティが強化されます。


自動化をより簡単に

Geminiは、ユーザーが簡単に家のオートメーションを作成できるようサポートします。新しい自動化機能「提案されたオートメーション」では、家の中のデバイスを分析し、ユーザーに有用なオートメーションを提案します。さらに、「オートメーションを作成して」と言うだけで、自然言語で自動化を設定できるようになり、オートメーションの作成がより直感的になりました。


Google Home APIでより自然な体験

Google Home APIを使用したデバイスは、GoogleのさまざまなプラットフォームでGeminiの知能を活用し、自然言語での操作や、より詳細なデバイス制御、音声による自動化の作成が可能になります。さらに、Google TVやスマートディスプレイ、スマートスピーカーなどのデバイスで、より自然なインタラクションが可能になります。


早期アクセスプログラムと開発者チャレンジ

Googleは、Gemini搭載のHome APIsの早期アクセスプログラムを開始し、開発者がこれらの先進的な機能を試すことができるようにしています。また、開発者向けに特定のテーマを設定したチャレンジを開催し、創造性や技術力を試すことができます。

スマートホーム体験を新たな次元へと進化させるGeminiを活用したGoogle Home APIの詳細については、Google I/O 2025での発表をチェックして、最新の開発動向を追いましょう。


Arlo、スマートホームセキュリティで高齢者の自立を支援


Arloが提供する高齢者の安全を守るスマートホームセキュリティ

使いやすさと安心を両立したシンプル設計

Arloは、高齢者向けに設計された使いやすいセキュリティを提供しています。ワイヤレスで簡単に設置でき、工具を使わずに屋内外に対応可能です。さらに、電池式・ソーラー・有線接続など、さまざまなオプションが選べるため、電池交換の手間を最小限に抑えることができます。Arlo Secureアプリを使えば、家族が遠隔からリアルタイムで映像を確認でき、簡単に連携できます。カメラに内蔵されたマイクとスピーカーを使えば、離れていても双方向通話が可能。不審者の侵入を防ぐサイレンとスポットライト機能も搭載され、セキュリティ性能を強化しています。


AIで進化する次世代セキュリティ

ArloのAI技術は、セキュリティをさらに強化します。動作が検知されると、スマートフォンに即座にアラート通知が届き、見守りを必要とするシーンで素早い対応が可能です。ドアベルやカメラで来訪者を映像と音声で確認でき、顔認識機能が搭載されているため、視力に不安がある方でも安心して使用できます。車両が近づくと通知が届き、家族の帰宅などもすぐに把握できます。さらに、カスタム検知エリア機能を使えば、例えば「裏口が開けっぱなし」など、見落としがちな事象をAIが自動的に検知し、警告を発します。


火災や異常音の即時検知で安全を守る

Arloは、日常的な安全を確保するための高度な機能も提供しています。キッチンで火を消し忘れた際には、炎や煙を即座に検知し、アラートを送信します。また、屋内用2Kカメラでは、叫び声や銃声、犬の鳴き声、ガラスの破損音などを検知し、即座に通知します。このように、Arloの高度な音声検知機能は、高齢者の家庭内での事故やトラブルを未然に防ぎます。


安心して自立した生活をサポート

Arloのテクノロジーは、高齢者の自立した生活をサポートできるように設計されています。家族が遠隔から見守り、リアルタイムで連絡が取れることで、高齢者は安心して生活を続けられます。また、プライバシーを尊重しつつ、必要なときにはすぐに対応できるよう、アラート機能や遠隔確認機能が提供されています。Arloは、家族と高齢者のつながりを深め、安全と安心を提供し、見守る側にも安心感をもたらします。


Aqara G410:Matter対応、AI顔認識搭載のスマートドアベル


Aqaraは、CES 2025で発表した新しいスマートドアベル「G410」を、価格129ドルで販売開始しました。この製品は、単なるドアベルにとどまらず、カメラ、スマートホームハブ、コントローラーとしての機能を一つにまとめた、非常に機能豊富なデバイスです。


2KカメラとAI顔認識機能を搭載

G410の中心には、175度の広い視野を持つ2Kカメラが搭載されており、人物の顔や玄関先の荷物を同時に確認できます。夜間でも映像を確認できる赤外線LEDを搭載しており、すべての映像はエンドツーエンド(端末間)で暗号化されており、プライバシーも確保されています。また、G410には顔認識機能も搭載されており、訪問者が家族か見知らぬ人かを判別し、その情報を使って特定のアラートやスマートホームのオートメーションのトリガーにもできます。


多様な接続オプションとスマートホーム統合

G410は、Zigbee、Thread、Bluetooth、Wi-Fiに対応しており、MatterコントローラーおよびThreadボーダールーターとして機能します。これにより、異なるブランドのMatter対応デバイスを組み合わせてスマートホームを構築することが容易になります。さらに、Apple Home、Google Home、Amazon Alexa、Samsung SmartThings、Home Assistantなど、主要なプラットフォームと互換性があります。動画のライブフィードはRTSP経由でストリーミング可能で、スマートディスプレイを使って他のエコシステムで視聴できます。


ローカルストレージと高品質な音響

録画は、付属のチャイムユニットに内蔵されたmicroSDカードに保存できます。最大512GBのカードをサポートし、24時間の継続的な録画が可能です。また、NASを使って自宅ネットワークに保存することもできます。さらに、クラウドストレージを選ぶことも可能です。付属のチャイムユニットには95dBのスピーカーが搭載され、壁に取り付けたり、USB-Cで接続して好きな場所に設置できます。


ストパフォーマンスの高いスマートホームデバイス

このAqara G410は、月額料金なしで主要機能を提供しています。もしクラウドストレージや追加機能を希望する場合はオプションのサブスクリプションを選べますが、基本機能(動画録画、ローカルストレージ、スマートホーム統合)は全て含まれています。Matter対応のカメラのインテグレーションが現時点ではないものの、Aqara G410は、スマートホームの拡張を考えている人にとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

X-HEMISTRY株式会社

スマートホームの統一規格matterを推進する団体CSAの日本支部代表が所属 - 日本国内において唯一のスマートホーム事業化のコンサルティング会社 - CESやIFAなど海外展示会のビジネス視察の支援も実施 - CEO新貝将文は、毎年CEATECやジャパンビルドに登壇している

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